ペットブームと社会問題

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ペットは人の心を豊かにします

現代はペットブームのまっただ中にあり、都内で生活をしていてもペットを連れられてお出かけされる人をたくさん見かけます。

休日ともなると公園やドッグラン施設は満員状態となっており、非常にうまく芸をこなす器用なワンちゃんなども多く見られるようになりました。

動物病院に勤務をする私自身、子供の時から家にペットがいるという生活はごく当たり前のようになっており、一緒に遊ぶ友達としても、つらいときに一緒にいてくれる家族としてもとても大きなものを受け取ってきました。

最近ではペットが人の生活に与える影響についても相当詳しく研究をされており、老人ホームなどの施設で生活をする高齢者のためにペットたちが慰安訪問をしたり、より積極的にアニマルセラピーとして活躍をしたりするということも珍しくありません。

ペットは人のようにものを話すことこそできませんが、非常に繊細な感受性を持ち飼い主など人の心に敏感に反応をしてくれます。

長く一緒に生活をしていくことで心が通じ合うような感覚を何度も受けることがありますし、それは人の心にとって非常に良い影響を与えてくれます。

ブームの陰に隠れる大きな社会問題

お出かけしかしその一方で、ブームに乗せられきちんとした知識や覚悟を持たないままに安易にペット購入をする飼い主さんも非常に多く見られています。例えばペットを飼うときには最低限備えておきたいマナーとして、散歩をするときの糞の始末やリードの設置などがあるのですが、それすら充分に理解せずに飼われている方もいるようです。

また本人には悪気なないのでしょうが、ペットをかわいがりすぎるあまりきちんとしつけをすることができず、周囲の人に迷惑をかけたり、自宅で正しく共存をすることができなくなってしまうこともあるようです。あまりにもひどい人もいるため、中には「ペットを飼うための免許制度をつくろう」といったような意見まで出る自治体もあるくらいなので、問題はかなり深刻であると言えます。

実際に医院に来られる方の中には、水商売をされていてずっと動物を昼間家に閉じ込めていて、餌は自分が食べ残したコンビニなどのお弁当なんていう人もいるのです。免許制度までいくと少々仰々しいですが、それでも一定の知識については飼い主となる前にきちんと身につけておいてもらいたいとは常々思っているところです。

正しい動物とのつきあいかたを考える

生き物を飼うということは生命を預かることでもあるのですが、ペットの場合その距離感の作り方が難しく文字通り猫かわいがりのようにしていては結果的にそのペットのためにならないということもよくあります。

きちんとしつけなどがされていても、今度は気持ちがあまりにもペットに依存しすぎてしまうあまり、不慮の事故などによって亡くなったときに激しく落ち込むペットロス症候群のようなことも起こります。

動物病院としての役割は単に病気の動物を治療することだけでなく、長く一緒に暮らしていけるためのパートナーとしてのペットをサポートすることと思いこのサイトを作りました。

人間よりも数段早くに高齢となるペットに対し、どのように接していけばよいのかということを何らかの形で知ってもらえればと思っています。

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